事業の概況 タイヤ事業

欧州
ロシアとドイツ圏を中心に販売好調
欧州全般の好景気に支えられ、当期も引き続き販売本数を伸ばしました。特にロシアの成長が著しく、前年に比べ2倍近い販売増を達成しました。同国のモータリゼーションが加速するなか、2005年に立ち上げた販売会社が本格的に販路開拓を進めたのが大きな要因です。ドイツでのウィンタータイヤの装着義務化も追い風となりました。ドイツを中心に周辺国のオーストリアやスイスでも同タイヤが大きく販売を伸ばしています。さらに「ADVAN」などハイパフォーマンスタイヤの販売も欧州全般で好調でした。世界ツーリングカー選手権(WTCC)をはじめ、ドイツF3、イタリア・ツーリングカー・チャンピオンシップ(ITCC)、ロシア・ツーリングカー・チャンピオンシップ(RTCC)などへのタイヤ供給で、高性能ブランドのイメージが浸透してきたことが高付加価値商品の販売増につながっています。

2007年は需要が伸びているウィンタータイヤ市場に新商品「W. drive」を投入し、さらに販売拡大を図ります。2006年に欧州全域にまたがるタイヤ販売大手チェーンの攻略が進んだことも、販売に寄与する見込みです。また2006年に続き、2007年もWTCCへのタイヤ供給が決まりました。各国ローカルレースへのタイヤ供給も増えており、レース活動と連動して認知度アップとスポーツイメージの強化を図り、ハイパフォーマンスタイヤの販売拡大をさらに進めていきます。

成長続くロシアで販売強化
今後も旺盛な需要が見込めるロシアでは、重点的に販売強化を図っていきます。2006年はスタッドタイヤの販売が伸びたほか、新たに投入したスタッドレスタイヤが順調な売れ行きでした。ロシアはスタッドタイヤが主流ですが、静かで乗り心地に優れるスタッドレスタイヤの性能をアピールし積極的に販売拡大を図る考えです。また、ロシアではRTCCレースへのタイヤ供給で高性能タイヤとしてのブランドイメージが高まり、ハイパフォーマンスタイヤ「ADVAN」や個性的なデザインが特徴のSUV向け「PARADA Spec-X」など高付加価値商品の販売が非常に好調です。2007年はレース活動に加え、テレビCMや雑誌広告、屋外ボード広告を中心に広告宣伝活動を積極的に展開する予定で、認知度アップとスポーツイメージの浸透をさらに強化し、高付加価値商品の販売増につなげていきます。販路拡大にも引き続き力を入れ、2006年は大手販売チェーンを中心に販路開拓を進めましたが、今後はカーディーラーやカスタムショップへもアプローチを強めます。


その他の地域
中近東では販売本数は前期並みとなりましたが、値上げや円安効果で収益性が改善しています。乗用車用はSUV用の新商品であるハイウェイテレーン用「GEOLANDAR H/T-S 」、オフロード用「GEOLANDAR A/T-S」を中心に販売を伸ばしましたが、トラック・バス用は前年を下回りました。

オーストラリアを中心とする大洋州では、外国製の廉価品の流入で乗用車用タイヤ、トラック・バス用タイヤの価格が軟化しました。しかし、横浜ゴムは高性能ブランドとして定着しており、売り上げ・販売本数ともに伸ばしています。自系列販路のTyres & Moreの店舗数が順調に伸びたほか、新商品の「GEOLANDAR H/T-S」などが好調でした。ヨコハマタイヤ・マニュファクチャリング・タイからの供給を受けてトラック・バス用も伸長し、供給状況は厳しいものの建設車両用も増加しました。

中南米はブラジル・アルゼンチンを中心に販売本数を伸ばしました。乗用車用は旺盛な需要を背景に販売を伸ばしましたが、トラック・バス用は収益重視の対応で前期並みにとどまりました。


独アウディ社の「S8」(上) 独ブラバス社の「BRABUS ROCKET」(下)
「ADVAN Sport」が2006年度も欧州のトップブランド車に相次ぎ新車装着を決めた。
採用されたのは独アウディ社の「S8」(上)や、独ブラバス社の「BRABUS ROCKET」(下)

個性的なトレッドパターンが人気のSUV向け「PARADA Spec-X」
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