コラム:資源開発需要の波に乗るORタイヤ事業

事業の概況 タイヤ事業

コラム

資源開発需要の波に乗るORタイヤ事業
ラジアルタイヤの生産増強で次の成長ステップへ

活発な資源開発を追い風に、鉱山、港湾荷役、建設現場などで使用する建設車両用(OR:Off the Road)タイヤ事業の業績が好調です。2006年度の売り上げはORタイヤの需要が底を打った2003年度に比べ80%増、営業利益率は10%を超えました。この好機に成長を加速するため、2009年までに尾道工場の生産能力を約50%増やす計画です。
超大型ラジアルタイヤの量産化にも挑戦し、さらなる生産拡大を検討しています。

世界市場は年率7%で成長
大型建設車両に装着されるORタイヤの2006年の市場規模は約40万トン。市場の伸びは乗用車用タイヤやトラック・バス用タイヤより高く、2004年以降、平均年率7%で拡大しています。背景にあるのは、世界的な資源開発の活発化と、中東や中国、ASEAN諸国での建設ラッシュ。20年周期といわれる建設需要循環が2003年頃より上昇局面に入り、BRICsの発展がこれから本格化することなどから、今後10年以上は需要拡大が続くと予想されています。

ラジアルタイヤを中心に生産能力を50%増へ
横浜ゴムは旺盛な需要を積極的に取り込むため、35億円を投資し、ORタイヤの生産拠点である尾道工場の敷地内に第二プラントを建設しました。新工場で生産するのは内径25、33、35インチ(外径1.5m~2.2m)のラジアルタイヤ。主に鉱山、砕石現場で使用する30~75トンのダンプトラック向けで、世界市場で高い需要が続いています。第二プラントでは2006年11月から25インチの生産をスタート。順次サイズを拡大して、2009年までに現状の月産1,100トンから約50%増の1,620トンに引き上げる計画です。

バイアスタイヤは得意分野へ絞り込み
大手競合メーカーはラジアルタイヤへシフトしていますが、横浜ゴムはバイアスタイヤの生産も継続します。港湾荷役、地下鉱山用車両向けなどはラジアルよりバイアスが強みを発揮できる分野で、横浜ゴムがOEM装着率で高いシェアを獲得。顧客ニーズにきめ細かく対応し、他社の真似できない高品質のバイアス商品で高い収益率を確保しています。得意とするのは港湾でコンテナ貨物を揚げ積みするラバータイヤ式ガントリークレーンや40トン以上の大型フォークリフト向けなどで、耐久性の良さに定評があり、ナンバーワンブランドとして認知されています。バイアスタイヤをこうした得意分野に集中させ、販売を伸ばしていく計画です。
資源開発の活発化で、鉱山向けのダンプトラック用タイヤのニーズが高い
資源開発の活発化で、鉱山向けのダンプトラック用タイヤのニーズが高い

内径35インチのORタイヤ。手前は乗用車用タイヤ
内径35インチのORタイヤ。手前は乗用車用タイヤ
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