事業の概況-MB事業

<当期の概況>
MB事業は売上高が前期比5.5%増の1,316億円、営業利益が同3.6%増の70億円となりました。 活発な資源開発を背景に、建設機械用高圧ホース、コンベヤベルト、防舷材などが売り上げを伸ばしました。 しかし、期末にかけて円高ドル安が進んだことや原材料高の影響で、増益幅は縮小しました。

ホース配管
建設機械用ホースの販売が続伸
当期の売上高は前期比1.8%増の434億円となりました。 国内では世界的に旺盛な建設機械需要を背景に、主力の油圧ホースの売り上げが引き続き好調でした。 輸出の活発な日系建設機械メーカーへの納入が拡大しています。 一方、自動車用ホースの売り上げは横ばいでした。 カーエアコンホースが伸びたものの、従来の油圧駆動のパワーステアリングからホースを使わない電動駆動に切り替えが進み、パワーステアリングホースが落ち込んだためです。

米国子会社が不振
海外では米国のSAS Rubber CompanyとYH America, Incで米国カーメーカー向けの販売が落ち込み、両社とも減収となりました。 アジアでは台湾のSC Kingflex Corporationの売り上げが微減となりましたが、タイのYokohama Rubber (Thiland) Co., Ltd.はASEAN諸国への輸出が伸び、自動車ホース、建設機械用ホースともに好調でした。

国内外で生産能力を増強
建設機械メーカーの積極的な増産に対応するため、2010年4月までに茨城工場のホースの生産能力を現在の日量9万メートルから10万メートルに引き上げる計画です。 増強するのは、内面ゴムの外側に高張力のワイヤーをらせん状に巻きつけて補強したスパイラルホース。 高圧力に耐えられ寿命が長いのが特徴で、需要が大幅に伸びている中型から大型の油圧ショベルがターゲットです。 また、海外子会社の生産増強も進めており、今年7月にSC Kingflex Corporationに新ラインを増設したほか、Yokohama Rubber (Thiland) Co., Ltd.でも2008年5月に第二工場を立ち上げました。

インド、ロシアで販売強化
さらに当期はインドとロシアで販売網の構築に乗り出しました。 両国は活発な資源開発に加え、インフラ整備のプロジェクトが多数計画され、今後も建設機械の大きな需要が見込めます。 インドでは2007年4月に設立したヨコハマ・インディアを足がかりに、同国に拠点を持つ日系建機メーカーを中心に販路開拓を 進めています。 ロシアでは、建設機械の交換用ホースを販売するアセンブリー・ステーションの第一号店を今年2月に設立しました。



需要が伸びている油圧ショベル向けの高圧ホース。
需要が伸びている油圧ショベル向けの高圧ホース。

工業資材
コンベヤベルト、防舷材が好調
工業資材はコンベヤベルト、防舷材、土木商品などから構成され、当期の売上高は前期比7.0%増の295億円となりました。 活発な資源開発を背景にコンベヤベルト、海洋商品が好調だったほか、土木商品も増収となりました。
コンベヤベルトは、鉄鉱石開発の活発なオーストラリア、ブラジル向けを中心に海外販売が伸びました。大容量、長距離運搬に向くスチールコードベルトが好調です。
防舷材は原油に加え、LNG、エタノールの海上荷役量が増加し、販売が拡大しました。二重船殻化によるタンカーの大型化に伴い、特に直径2.5メートル以上の大型サイズの販売が伸長しています。 新設港の岸壁に設置する固定型防舷材の受注を獲得したことも、売り上げを押し上げました。 旺盛な需要に応えるため、生産能力の増強を計画しています。
土木商品は、橋梁用免震ゴム支承と道路ジョイントの販売増に加え、値上げ効果もあり増収となりました。 橋梁用免震ゴム支承は、鉛プラグ入り積層ゴム支承の環境面の心配から、ゴム支承の需要が伸びたことが販売増につながりました。 道路ジョイントは、2007年秋に発売した大地震に対応する「YS Ⅱ-W」の販売が好調でした。 同商品は橋桁同士の衝突を防ぐため、500ミリメートルの広い橋桁間の隙間に設置できるのが特徴です。



亜鉛めっきしたホース金具について、六価クロムによる皮膜形成処理から、より安全性の高い三価クロムの皮膜形成法に切り替えた。六価クロムに発がん性などの疑いがあるためで、2007年6月から切り替えを進め、現在切り替えがほぼ完了している。
亜鉛めっきしたホース金具について、六価クロムによる皮膜形成処理から、より安全性の高い三価クロムの皮膜形成法に切り替えた。六価クロムに発がん性などの疑いがあるためで、2007年6月から切り替えを進め、現在切り替えがほぼ完了している。
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