株主の皆さまへ

新たな成長に向かって 2011年度に売上高5,500億円、営業利益385億円をめざす

南雲忠信
南雲忠信
減収減益に
2008年度の連結決算は、売上高が前期比6.2%減の5,173億円、営業利益は同61.3%減の128億円、経常利益は同98.5%減の4億円、当期純利益は57億円の赤字(前期は211億円の黒字)となりました。原材料高や為替の大幅な円高に加え、世界同時不況による需要の急激な減少が大きく影響しました。配当については期末配当を一株当たり4円とし、中間配当6円と合わせ、年間では一株当たり10円といたします。

フェーズⅠの目標を下回る
当社グループは2006年度から、創業100周年の2017年に売上高1兆円、営業利益1,000億円、営業利益率10%をめざす中期経営計画「グランドデザイン100(GD100)」に取り組んできました。GD100では、2017年度までの12年間を3年ごとに4つのフェーズに分け、各フェーズでテーマ、事業戦略、財務目標を定めています。2006年度からの3年間がフェーズⅠで、「収益を伴った成長」をテーマに、売上高5,600億円、営業利益350億円をめざしてきました。当期が最終年度でしたが、残念ながらこの目標に比べ売上高は7.6%減、営業利益は63.4%減となりました。

成長への布石を打つ
しかし、フェーズⅠの3年間で、着実に成長への布石を打つことができました。グローバル化を推進し、海外を中心にタイヤの生産能力を約20%拡大したほか、BRICsの4カ国すべてに販売拠点を設置しました。また、原材料の80%が非石油資源で、燃費や静粛性にも優れるエコタイヤ「DNA dB super E-spec」を発売するなど技術開発能力もレベルアップしています。

フェーズⅡをスタート
フェーズⅠが終了したのを受け、4月から新たにフェーズⅡをスタートさせました。2009年度から3年間のフェーズⅡでは「高質な成長」をテーマに、不透明な経営環境にあっても成長を持続できる質の高い企業基盤の確立をめざします。2011年度の財務目標は売上高5,500億円、営業利益385億円、営業利益率7%で、フェーズⅢ以降のさらなる成長に備え、3年間で300億円以上のフリーキャッシュフロー創出を図ります。

タイヤとMBの成長戦略
成長の牽引役となるタイヤ事業では、海外でのプレゼンス向上、各国の状況に応じた弾力的な生産増強、地域別事業体制のグローバル化に力を入れます。MB事業はホース、コンベヤベルト、海洋商品(マリンホース、空気式防舷材など)で海外展開を推進するほか、自然エネルギーなどの環境分野で独自技術を生かした新規事業開拓を進めます。

技術戦略と経営基盤の強化
技術戦略では、環境への負荷を低減する技術に加え、横浜ゴムの基本方針である「良いモノを、安く、タイムリーに」をさらに徹底する技術の開発に力を入れます。また、経営基盤の強化ではCSR経営の徹底、「ムダ取り活動」継続によるコスト競争力の強化、国内事業の構造改革に取り組みます。

来期は減収増益の見込み
フェーズⅡの初年度である2009年度の連結決算は、景気減速に伴う需要減少や為替の円高傾向が懸念されるため、売上高は前期比5.3%減の4,900億円を予想しています。しかし、原材料価格が前期に比べ安値で推移していることから、営業利益は同32.7%増の170億円、経常利益は同32倍の120億円、当期純利益は同127億円増の70億円となる見込みです。配当については、中間配当を一株当たり4円、期末配当を一株当たり6円とし、年間では一株当たり10円を継続する予定です。

フェーズⅡのテーマである「高質な成長」がGD100の目標達成の足がかりになると考え、これらの課題に取り組んでいきます。株主の皆さまにおかれましては、いっそうのご支援とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

2009年6月

代表取締役社長
南雲忠信
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