事業の概況-MB事業


工業資材
国内外で需要低迷
工業資材はコンベヤベルト、マリンホース、防舷材、免震ゴム支承、道路ジョイントなどで構成されています。当期は国内外の需要低迷により、すべての商品で販売が落ち込み、売上高は前期比21.3%減の234億円となりました。しかし、今期はコンベヤベルトやマリンホースで販売増を図り、13.2%増の265億円を見込んでいます。
 コンベヤベルトは、近年販売を牽引していた海外の鉱山向けが大幅に落ち込み、減収となりました。しかし現在、景気回復の著しいアジア・オセアニア地域を中心にコンベヤベルトの需要が戻りつつあります。今期は日本製と同等の品質ながらコストパフォーマンスの良い中国生産品のラインナップを充実させ、海外販売を中心に売り上げ増をめざします。
 マリンホースも減収となりました。原油開発の大型プロジェクトが減り、マリンホースの需要が低迷したためです。しかし、今期は原油開発のプロジェクトが徐々に回復すると見込み、増収を計画しています。防舷材は原油の二船間荷役作業向けなどの受注がありましたが、売り上げは前期を下回りました。今期は同レベルの売り上げを見込んでいます。
 免震ゴム支承は公共投資予算の削減で橋梁工事の発注量が減少したうえ、前期にあった第二東名高速道路の大型プロジェクトが収束したこともあり、大幅な減収となりました。今期も公共投資予算の削減で厳しい市場環境が予測されますが、金属支承の補修用として免震ゴム支承を売り込むほか、新商品の投入などにより前期並みの売り上げをめざします。道路ジョイントも橋梁工事の減少で減収となりましたが、今期は補修用の販売に力を入れ増収をめざします。

シーリング材・接着剤
建築用シーリング材が不振
当期の売上高は前期比5.3%減の229億円となりました。日本でビルやマンションの着工件数が引き続き減少し、主力の建築用シーリング材の販売が落ち込んだことが主因です。しかし、下期から日本の自動車生産台数が上向き始め、窓枠用シーリング材、ランプ用ホットメルトなどの自動車向け商品の売り上げは前年を上回りました。海外では、タイのYokohama Rubber (Thailand) Co., Ltd.は前期並みでしたが、米国のYH America, Incは減収となりました。しかし、両社とも自動車生産の回復に伴い下期から販売が回復してきています。また、原材料価格の下落に加え、生産性の向上や原材料の変更など製造コストを中心にコスト削減を徹底したため、収益は大幅に改善しています。
 今期の売上高は前期比2.6%増の235億円を計画しています。日本でのビルやマンションの建設が引き続き低調で、建築用シーリング材は減収の見通しですが、国内外で自動車生産台数が回復基調にあり、自動車向け商品の売り上げ増が見込めるためです。また、3月に申請が始まった住宅用エコポイントにより、戸建て住宅向け商品の販売拡大も期待できます。

新規市場の開拓に注力
近年、シーリング材・接着剤事業で力を入れているのは新規市場の開拓です。特に電子部品・電材市場や環境分野は今後の拡大が予想され、これらの市場向けの商品開発や市場調査に力を入れています。2010年1月に発売したプラスチック素材の表面を保護するハードコート材「VH322F」は高硬度なだけでなく、硬度が同程度のコート材の中ではこれまでにないレベルの強靭性を実現。傷に強く、割れにくい性能が評価され、すでに一部の情報家電に先行採用されています。同年2月発売の太陽光発電モジュール用のシール材「M-155P」はモジュール基板とアルミフレームを接着し、内部への湿気侵入を防ぐための商品で、従来品に比べ耐熱性と接着性を向上させました。今期はこれら商品の受注拡大に加え、新規市場向けの商品開発をさらに推し進めていきます。
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