事業の概況-タイヤ事業


Tires タイヤ

<当期の概況>
売上高は前期比12.0%増の4,116億円、営業利益は同20.9%増の250億円となりました。国内外で販売が伸び、原材料費の上昇や円高による悪化を吸収しました。国内は低燃費性能を付加した商品が市場から高く評価され、市場シェアを拡大しています。海外も米国や中国を中心に好調でした。なお、海外の販売状況については、横浜ゴムの会計期間より3か月早く終了する1-12月期ベースで記述しています。

日本
低燃費タイヤとスタッドレスタイヤが牽引
需要回復を受け、横浜ゴムの市販用タイヤは販売本数・売上高ともに前期を上回りました。主力の乗用車用タイヤは低燃費タイヤとスタッドレスタイヤが販売を牽引。低燃費タイヤの新ブランド「BluEarth」シリーズを投入した効果で、他の低燃費タイヤの販売も拡大しました。スタッドレスタイヤが伸びたのは大雪の影響で需要が伸びたうえ、2010年9月に発売の氷上での高いグリップ力に低燃費性を付与した「ice GUARD TRIPLE PLUS」が、市場から高く評価されたためです。
トラック・バス用タイヤも販売本数を伸ばしました。低燃費で耐久性に優れる「ZEN」シリーズが好調で、商品ミックスの改善につながっています。経費削減に加え、地球温暖化対策への対応を求められている運輸業者のニーズにマッチしました。
タイヤ需要は横ばいの見込みですが、今期は当期を上回る販売本数と収益の拡大をめざします。新ブランド「BluEarth」シリーズを中心に高・中価格帯商品の拡販に力を入れるほか、原材料高をカバーするため値上げの浸透に努め、収益の向上を図ります。

北米
販売増に加え、値上げやコスト削減に注力
アメリカは需要回復を追い風に、販売本数・売上高ともに前期を上回りました。当期は原材料高と円高による収益悪化をカバーするため、販売増に加え、値上げの実施やコスト削減にも力を入れました。
乗用車用タイヤの販売増は、積極的な新規顧客開拓や大手顧客への販売増が寄与しています。商品ではオールシーズンタイヤ「AVID Touring-S」や、高い運動性能と省燃費性を誇るハイパフォーマンスオールシーズンタイヤの新商品「AVID ENVigor」、SUV系タイヤが好調でした。
トラック・バス用タイヤも全米に展開する運送会社への営業を強化し、販売本数を伸ばしました。ブランド力強化のため、2009年に投入した低燃費性と耐摩耗性に優れる「ZEN」シリーズが伸びており、商品ミックスの改善に貢献しています。
2011年も引き続き需要が拡大すると見込み、販売本数に加え、売上高、営業利益も当期を上回る計画です。トラック・バス用タイヤは供給不足で前期を下回る見通しですが、乗用車用タイヤ、建設機械用タイヤの販売増でカバーします。販売拡大に対応するため現在、セーラム工場で生産ラインの増設を進めており、2011年末までに乗用車用タイヤの年間生産能力を現在の560万本から620万本に引き上げる予定です。また、原材料高の長期化に対応するため、引き続き値上げの浸透に努めるほか、販売ミックスの改善やコスト削減などで収益維持をめざします。


AVID Touring-s-S
乗り心地と静粛性に優れる乗用車用オールシーズンタイヤ「AVID Touring-S」
AEROPRIUS YURASTYLE neo
2011年11月、BluEarth-1を装着した由良拓也氏設計の「AEROPRIUS YURASTYLE neo」で1000マイル無給油走行チャレンジを実施し、見事達成した

スノータイヤが大幅減に
カナダはスノータイヤの大幅な販売減が響き、前期に比べ販売本数が減少しました。2009年はケベック地区の州法改正によるスノータイヤの特需がありましたが、当期はその反動に加え、暖冬による降雪の減少が重なり、大幅な需要減となったためです。しかし、2010年春に発売した「AVID ENVigor」の販売が大幅に伸びたほか、トラック・バス用タイヤと建設機械用タイヤは販売増となりました。さらに経費削減効果も加わり、売上高、営業利益は前期並みを確保しています。
2010年はスノータイヤの需要が例年並みに回復すると予想し、販売本数に加え、売上高、営業利益も当期を上回る計画です。
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