中期経営計画「GD100」Phase Ⅲスタート

「BluEarth-1 AAA spec」

PhaseⅢの成長戦略 強固な事業基盤で原資を創出し、タイヤを中心に大型増産投資を積極化 Phase IIIの基本的な考え方
Phase Ⅲでは、これまでに強化されてきた事業基盤を源泉に投資の原資を生み出し、タイヤを中心に積極的な大型増産投資を実施します。原資を生み出すため、供給能力の拡充によって成長国の需要伸長を遅れなく捕捉すると共に、コスト競争力とブランド力のアップで営業利益率10%を目指します。この基本的考え方を踏まえ、タイヤ、MB、技術、経営基盤、CSRについて具体的な戦略、取り組みを計画しています。
Phase IIIの基本的な考え方

タイヤの成長戦略
グローバル市場における独自の存在感を確立
需要の縮小が続く日本では技術力と商品開発力を高めて競争力をアップします。新興国を中心に需要拡大が見込まれる海外では供給能力の拡充と利益を伴った成長を目指します。この実現に向け、消費財(乗用車用タイヤなど)では燃費ナンバーワンタイヤや高機能タイヤを投入。生産財(トラック・バス用タイヤなど)では独自技術により差別化を図った商品と一貫したサポート体制の構築に取り組みます。また、効率的な生産・販売体制を強化するため、地産地消を目指した地域事業体制の確立、グローバルなサプライチェーン・マネジメントの改善、現地開発体制の強化を図ります。

増産と新規増産投資によるタイヤ生産能力の拡大 増産と新規増産投資によるタイヤ生産能力の拡大
大規模なタイヤ生産能力の増強
Phase Ⅲの3年間でタイヤ生産能力をロシア、中国、フィリピン、タイを中心に年間約700万本増強します。これにより、年間生産能力を2011年度末の約5,900万本から2014年度には約6,600万本まで高めます。また、Phase Ⅳでの成長に向けて、Phase Ⅲの期間に総額1,400億円の新規増産投資を実施し、年間約2,000万本の生産能力拡充を行います。これにより、2017年度までに約8,600万本まで拡大する計画です。

高付加価値商品のグローバル展開
世界共通ブランドとして「YOKOHAMA」の認知度を高めます。消費財ではフラッグシップブランド「ADVAN」、低燃費タイヤブランド「BluEarth」、ウィンタータイヤブランド「iceGUARD」、SUV用タイヤブランド「GEOLANDAR」など高性能タイヤの世界展開を加速します。また、これまで同様、世界的に有名なプレミアムカーへの新車装着活動に取り組みます。生産財は資源国を中心に需要が旺盛な建設車両用大型タイヤ、特に49インチ超のラジアルタイヤの発売と増産を進めます。トラック・バス用タイヤでは超扁平タイヤなど高機能商品の拡大とリトレッドタイヤの展開を強化します。

ヨコハマブランドを核に高付加価値商品をグローバル展開 ヨコハマブランドを核に高付加価値商品をグローバル展開

MB 成長戦略
3つのコア技術から新たなナンバーワン商品を目指す
MB事業では「運ぶ(搬送)」「くっつける(接着)」「やわらげる(緩衝)」という3つのコア技術を有しており、世界N0.1シェアの防舷材をはじめ、高圧ホース、建築用シーリング材など高い優位性を誇る商品を多数保持しています。今後もこの3つのコア技術において既存商品の枠にとらわれない新たな商品を生み出し、数多くのナンバーワン商品を作り出していく計画です。また、国内工場の構造改革と海外生産拠点の拡充を引き続き進めます。

新規ビジネスチャンスの創出・拡大
高度な通信・測定技術を応用・融合した独自の技術や商品によって、新たなビジネスチャンスを創出します。具体的には操船支援システムやマリンホース・防舷材などの海洋商品の高付加価値化やスポーツ事業での新たな展開を図ります。

横浜ゴムの3つのコア技術 横浜ゴムの3つのコア技術
技術戦略
地球・人・社会にやさしい技術を追
「環境性能のさらなる向上+人、社会にやさしい」を追及するグローバル・コンセプト「BluEarth」を基に車外通過騒音、ロードノイズなど騒音の低減や空気抵抗の低減を図る技術の強化に加え、タイヤの空気漏れを抑制しユーザーのメンテナンスストレスを軽減する新素材インナーライナー「AIRTEX Advanced liner」の採用拡大を進めます。また、当社はタイに自社系列の天然ゴム加工工場を保有しており、同国のソンクラ大学と共同で環境や地域社会に貢献できる天然ゴムの開発に取り組みます。

高機能タイヤ技術を極める
高機能タイヤ技術の開発では、世界最高性能の大型放射光施設である「SPring-8(スプリング・エイト)」など外部の先端的な研究機関との提携や世界最速のスーパーコンピューター「京(けい)」を使った研究開発を強化し、ドライビングプレジャーと安全性能を両立したタイヤ開発を推進します。
 
低燃費、耐摩耗、ウェットグリップを同時に高める「ナノブレンドゴム」の分子構造イメージ 低燃費、耐摩耗、ウェットグリップを同時に高める「ナノブレンドゴム」の分子構造イメージ
タイヤの空気抵抗低減を図るコンピューター・シミュレーション技術 タイヤの空気抵抗低減を図るコンピューター・シミュレーション技術

「良いモノを、安く、タイムリーに」を強化

基本方針である「良いモノを、安く、タイムリーに」をさらに徹底するため、商品の企画開発力強化と徹底した原価低減に取り組み、お客様にとって価値ある商品の提供を目指します。同時に、こうした商品を持続的かつタイムリーに提供していくため「基礎技術」「商品化技術」「量産化技術」の強化に努めます。これらの技術力強化の一環として、2012年1月、中国に原材料の試験・評価拠点を設立し、海外での原材料採用のリードタイム短縮を進めています。

基盤強化
2006年度から取り組んできた「ムダ取り活動」は、6年間で合計515億円のコスト削減を達成しました。Phase Ⅲでは「ムダ取り活動」に加え、トップダウンの「重要課題特別プロジェクト」を立ち上げ、さらなるムダ取りを進めます。

CSR への取り組み
当社はCSR経営ビジョンとして「社会からゆるぎない信頼を得ている地球貢献企業になる」を掲げており、SR(組織の社会的責任)の国際規格であるISO26000を基に定めた7つの重点課題に沿ってCSR経営を推進します。新たな取り組みでは「環境経営の推進」において生物多様性保全への取り組みを本格的に開始。また、「ステークホルダーコミュニケーション」では、「YOKOHAMA千年の杜」プロジェクトの一環として東日本大震災の津波被災地での「いのちを守る森の防潮堤プロジェクト」の実施を検討しているほか、従業員ボランティアによる被災地復興の支援活動を継続的に行っています。

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