当社グループはCSR活動を経営の最重要課題のひとつとして認識し、事業活動のあらゆる面において「持続可能な社会の創造」に向けた取り組みを積極的に推進しています。

CSR経営ビジョン CSR行動指針 CSR経営ビジョン CSR行動指針

CSRに関する基本的な考え方

CSR(Corporate Social Responsibility)の「Responsibility」の意味を「責任」ではなく、「信頼」と置き換えて解釈しています。義務や責任として行動するのではなく、ステークホルダーの期待に応える経営を行うことで社会から信頼され、企業価値の向上につながると考えています。

CSR・環境推進体制

継続的なCSR活動の推進と強化を目指し、2008年6月に専門部署であるCSR本部を新設すると共に、CSR・環境推進体制を構築しました。また、2012年1月に最高会議体のCSR・環境推進会議を、CSR活動を包括的に進めるCSR会議(議長:会長兼CEO)と環境活動に特化した環境推進会議(議長:社長)に分離し、役割をより明確にした組織体制としました。CSR会議と環境推進会議はそれぞれ年2回開催し、取り組むべき課題についての立案・検討や進捗の評価などを行っています。また、海外全生産拠点の経営責任者によるグローバル環境推進会議を年1回開催し、世界の全拠点で、高質で同質の環境経営を行うことを目指しています。

国際規格に基づき7つの重点課題を設定

国際社会での信頼をさらに高めるため、2010年度に組織の社会的責任における国際規格ISO26000の中核主題に基づき、「環境経営の推進」「安全健康な職場環境」「製品・サービスの安全と品質」「人権・労働慣行」「取引先との信頼関係」「ステークホルダー・コミュニケーション」「コーポレートガバナンスとコンプライアンス」の7つを当社が取り組むべき重点課題としました。今後もこの課題に沿ったCSR経営を推進していきます。

2012 年度に実施した主なCSR 活動をご紹介します。

環境面環境面

生物多様性保全活動の推進

当社は2010年度に「生物多様性ガイドライン」を制定し生物多様性保全活動を進めていますが、特に生産設備の冷却水として河川から水資源を大量に利用していることから、その持続可能な利用と周辺環境の保全が課題となっていました。そこで、「生産拠点周辺の水環境を守る」をテーマとするプロジェクトを発足し、2011年度から取り組みを開始しました。周辺地域の事前調査を完了し、2012年度は三重が本格的な保全活動を、新城(新城南を含む)および三島工場が本格調査を開始しました。それらの主な取り組みをご紹介します。

大湊海岸では海浜の形状調査や在来海浜植物の保全を行っています大湊海岸では海浜の形状調査や在来海浜植物の保全を行っ ています

三重工場

他の生産拠点に先駆けて2010年11月から調査を開始した三重工場(三重県伊勢市)は、取水・排水している宮川下流流域、桧尻川流域の水質調査や鳥類、水生生物などのモニタリングに加え、伊勢湾に面した大湊海岸で海浜の形状調査、希少植物種のモニタリングを毎月従業員が実施しています。また、独自の鳥類観察マップや図鑑、黒メダカの生態分布図の作成、定期的な清掃活動を行っています。

大湊海岸では海浜の形状調査や在来海浜植物の保全を行っています
大湊海岸では海浜の形状調査や在来海浜植物の保全を行っています

約400年前に開墾された棚田である四谷千枚田の用水路で 水生生物を採集する様子約400年前に開墾された棚田である四谷千枚田の用水路で 水生生物を採集する様子

新城/新城南工場

新城、新城南工場(愛知県新城市)は、取水・排水している豊川水系の支流である野田川および黒田川において「自然生き物健康診断」と名付けた調査・保全活動を行っています。また、豊川水系の上流にある県内有数の棚田「四谷千枚田」の保全活動も実施しています。

約400年前に開墾された棚田である四谷千枚田の用水路で 水生生物を採集する様子
約400年前に開墾された棚田である四谷千枚田の用水路で 水生生物を採集する様子

三島工場従業員による植生調査の様子三島工場従業員による植生調査の様子

三島工場

三島工場(静岡県三島市)では、工場周辺の狩野川とその支流である5つの川で水質調査を実施しているほか、水生生物や鳥類、植生の調査を進めています。

三島工場従業員による植生調査の様子
三島工場従業員による植生調査の様子

粉末再生ゴムの活用

当社は廃タイヤなどを粉砕して製造される粉末再生ゴムの活用を積極的に進めています。粉末再生ゴムは従来、原料ゴムとのブレンドが難しく、所望のゴム性能を満足することができませんでしたが、当社では各種コンパウンドに適用できるブレンド技術を確立。2009年から粉末再生ゴム配合のタイヤの量産を開始し、2012年度における各種再生ゴム使用量比率は2008年度に比べ2.2倍に拡大しました。こうした取り組みが評価され、2012年10月、リデュース・リユース・リサイクル(3R)推進協議会主催の2012年度「3R推進功労者等表彰」において「会長賞」を受賞しました。また、米国、フィリピン、タイ、ベトナムなどの海外生産拠点でも粉末再生ゴムの活用に取り組んでいます。

国内外で廃棄物削減を推進

国内生産拠点では「廃棄物の総量を2012年度から2014年度までの3年間で2006年度比35%削減」「廃棄物の原単位を毎年1%以上削減」、海外生産拠点では「廃棄物の原単位を毎年1%以上削減」という目標を掲げ、取り組んでいます。2012年度の廃棄物(産業廃棄物、一般廃棄物、有価物の全てを含む)発生量は17,074トンで、2011年度(1~12月)比11%減となり、発生量原単位(売上高当たり)も同11%改善しました。2013年度も引き続き、製品屑の極小化を柱として取り組みます。

国内横浜ゴムグループの温室効果ガス総排出量と基準年との比較

温室効果ガス削減の取り組み

地球温暖化対策をCSRの最重要課題のひとつに位置付け、専門委員会を設けてコージェネレーションシステムの導入、クリーン燃料への転換、徹底的な省エネ活動などを展開しています。2012年度までの短期目標として「国内グループでの温室効果ガス(GHG)排出量を2008年度から2012年度の5年間平均で基準年比12%削減」を掲げ取り組んできた結果、昨年度までの実績でこの目標を達成しました。2013年度は「国内グループでのGHG排出量を2020年度までに基準年比25%削減」という中期目標に向け、活動を進めています。

国内横浜ゴムグループの温室効果ガス総排出量と基準年との比較

社会活動面社会活動面

2013年5月に実施した第2期植樹会の様子
2013年5月に実施した第2期植樹会の様子

被災地復興支援

東日本大震災による津波で大きな被害を受けた三陸沿岸に、震災で発生したがれきを植樹マウンド(土手)に使用し常緑広葉樹を植樹するという「いのちを守る森の防潮堤」づくりが提唱されています。この震災がれきの利用には復旧を進めるという狙いもあります。当社はこの活動に賛同し、2012年4月、岩手県上閉伊郡大槌町で「千年の杜」植樹会を開催し、「いのちを守る森の防潮堤」の第一歩となる実験マウンドを初めて造成しました。2013年5月には第2弾となる植樹会を開催し、新たに高さ4メートル、長さ250メートルのマウンドを建設してマウンドの長さを300メートルまで伸ばしました。この植樹区域は「平成の杜」と名付けられ、毎年50メートルずつ植樹を実施し、2017年までの5年間で300メートルの植樹を完了する計画です。

2013年5月に実施した第2期植樹会の様子
2013年5月に実施した第2期植樹会の様子

2011年10月、GC-JNが企画した東日本大震災の被災地復興ボランティア・ツアーに賛同し、当社従業員が宮城県気仙沼大島でボランティア活動を行いました。同ツアーは2011年9月から2012年2月まで定期的に13回開催され、当社はそのうち10回参加しました。
2011年10月、GC-JNが企画した東日本大震災の被災地復興ボランティア・ツアーに賛同し、当社従業員が宮城県気仙沼大島でボランティア活動を行いました。同ツアーは2011年9月から2012年2月まで定期的に13回開催され、当社はそのうち10回参加しました。

国連グローバル・コンパクトに署名

当社は2012年5月、国連が提唱する「グローバル・コンパクト(GC)」に署名し、署名企業などによって構成される「グローバル・コンパクト・ジャパン・ネットワーク(GC-JN)」に加入しました。GCは企業に対し人権、労働基準、環境、腐敗防止に関わる10原則の遵守を要請しています。GCはCSRの指標として広く世界で認知されていることから、この署名を契機に国内外の横浜ゴムグループにおけるCSRの質の向上とレベルの統一を図っていきます。

2011年10月、GC-JNが企画した東日本大震災の被災地復興ボランティア・ツアーに賛同し、当社従業員が宮城県気仙沼大島でボランティア活動を行いました。同ツアーは2011年9月から2012年2月まで定期的に13回開催され、当社はそのうち10回参加しました。
2011年10月、GC-JNが企画した東日本大震災の被災地復興ボランティア・ツアーに賛同し、当社従業員が宮城県気仙沼大島でボランティア活動を行いました。同ツアーは2011年9月から2012年2月まで定期的に13回開催され、当社はそのうち10回参加しました。

海外拠点のCSR活動

海外の横浜ゴムグループも、植樹プロジェクト「千年の杜」を始めとする環境貢献活動や地域貢献活動を積極的に行っています。その一部をご紹介します。

杭州優科豪馬輪胎有限公司(中国)

2012年度に実施した経済および環境貢献活動が評価され、杭州市と杭州経済技術開発区から総額1,347万元(約2億1,000万円)の奨励金を授与されました。特に環境貢献活動に対する評価は高く、杭州経済技術開発区から区内における唯一の環境保護モデル企業として認定されています。

杭州経済技術開発区から授与された奨励金847万元の賞状を掲げる杭州優科豪馬輪胎の持永義登総経理と従業員。

杭州経済技術開発区から授与された奨励金847万元の賞状を掲げる杭州優科豪馬輪胎の持永義登総経理と従業員。

ヨコハマタイヤ・マニュファクチャリング・タイ(タイ)

車いすなどを寄贈するため、従業員が回収したアルミ缶約1トン分やIDシリアルプレートを障害者協会に寄付。

車いすなどを寄贈するため、従業員が回収したアルミ缶約1トン分やIDシリアルプレートを障害者協会に寄付。

工場近隣の小学校に外廊下用タイルとその施工を寄贈。

工場近隣の小学校に外廊下用タイルとその施工を寄贈。

従業員と共に、地域行政や地元の教育機関などに様々な寄付活動、慈善活動を行っています。

YHアメリカ(米国)

従業員と共に、地元行政や慈善団体へ様々な寄付活動を行っています。2012年度は総額約9,000USドルを寄付しました。

乳がん患者を支援する団体「Breast Cancer Care」への募金キャンペーン。

乳がん患者を支援する団体「Breast Cancer Care」への募金キャンペーン。

SASラバー(米国)

工場が所在するPainesville市の環境事業を支援するため、地元のKiwanis Recreation Parkに樹木を寄付しました。

ヨコハマタイヤ・ベトナム(ベトナム)

ホーチミン販売事業所でクリスマス会を開催し、隣接する保育園の園児を招待しました。

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