2010年度第2四半期の決算についてご説明します。本年度の世界経済は、一昨年のリーマンショック後の危機的状況からは脱し、緩やかな回復基調のもとにスタートしました。しかし、足元ではギリシャ財政危機に端を発した欧州信用不安による円高ユーロ安や、米国景気の先行き不透明感を理由としたドル売りによる円高ドル安の傾向が続いており、日本の実態経済の状況とは乖離した消去法的な円買いが続いています。また、国内景気については内閣府による消費者動向調査で消費者態度指数のマイナスが続くなど、予断を許さない状況です。
こうした中、第2四半期までのタイヤの需要動向は国内市販用が前年を上回り、前年同期比107%となりました。新車用においてもエコカー補助金制度や新興国向け輸出台数の回復などにより生産台数が大きく伸び、タイヤの需要も伸びています。海外については中国を中心にほぼ全域で伸びております。
MB事業では公共投資の抑制などにより土木関連製品やマリンホースが前年を下回りました。しかし、自動車、建設機械の増産により、ホースや自動車用シーリング材などは前年を上回りました。
原材料価格は天然ゴムが今年度初めの高値水準に近づき、依然高止まりの状況にあると言えます。また、原産国の天候不順や投機マネーの流入などもあって不安定な状況であり、引き続き厳しい状況が続くものと思われます。
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