タイヤ事業とCSR

  • 環境性能はもちろん、 使用地域特有の課題に対応した タイヤで貢献

    代表取締役社長 タイヤ管掌
    野地 彦旬

あらゆる側面から環境負荷低減を目指す

地球貢献企業になることを宣言している横浜ゴムは、あらゆる側面から環境負荷低減に取り組んでいます。環境に貢献する商品であるかどうか自主基準を定め、2017年度までにすべての商品を環境貢献商品の基準をクリアする目標で取り組んでいます。
タイヤの環境負荷としては、車に装着して使われている時の、車からの排気によるCO2排出量の影響が最も大きいため、いかに車の燃費向上に寄与するかに取り組んできています。ころがり抵抗の低減を一層進め、さらにはタイヤの外側にフィンを付けて空力性能を向上させる研究開発も進めています。また、スポーツタイプの乗用車向けに走行性能を向上させながらも低燃費タイヤとなる新商品の開発にも取り組み、2016年8月に発売する予定です。低燃費な性能を持つ自動車であっても、タイヤの空気圧が適正でないと燃費が落ちてしまいます。そのため、空気が抜けにくく空気圧をより保持し続ける商品など、タイヤと自動車の性能を最大限に生かせる商品開発にも取り組んでいます。

常に求められるタイヤ性能を追求していく

使われる国によって路面も気候もかなり違います。また、近い未来に自動運転の時代が来れば運転の仕方も変わるでしょう。しかし、どの国においてもタイヤに求められる最もベーシックなことは、「タイヤが壊れずに、移動の安全が保障されること」です。
世界で存在感のある企業になるには、地域や時代のさまざまなニーズに応えながら、その環境において安全に走れるタイヤを提供していく必要があります。
また持続可能な社会に向けて、バイオマス(生物資源)から合成ゴムを作りだす研究を進めています。2016年3月に発表した25%軽量化タイヤは、省資源化を実現するものです。地球環境保全における社会からの要求に、技術開発でも応えていくために、さらに研究を継続していきます。

タイヤの性能、適正使用の知識をお客さまに

エンドユーザーである一般のお客さまのタイヤの性能に対する意識は、残念ながらまだまだ高いとは言えず、「ころがり抵抗」や「ウェットグリップ性能」のランクの意味を理解されている方は少ないと言えます。低燃費自動車に乗っていても、タイヤの性能が合っていない、または空気圧が低すぎる場合、自動車の燃費は悪くなります。これは、私たちタイヤメーカーのお客さまへの啓発やアピールが不足しているのが理由とも言えます。今後は、お客さまへの啓発活動にも取り組んでいく必要があると考えています。

社会課題
  • 出典:公益財団法人交通事故総合分析センター 2015年日本全国での整備不良による事故

  • 出典:一般社団法人 日本自動車タイヤ協会 「4月8日タイヤの日」 タイヤ点検の結果

社会課題の解決に貢献する商品・サービス

ウルトラライトウエイトコンセプトタイヤ
  • 2016年3月にジュネーブの展示会で発表したウルトラライトコンセプトタイヤ。タイヤの構造、原料、製造方法等の研究を重ねて、ブレーキやころがり抵抗等、タイヤの性能を落とすことなく、タイヤ自体をシンプルにして25%軽量化することに成功しました。今後商品化に向けて取り組んでいます。軽量化で自動車の燃費を向上させ、CO2削減に貢献します。

  • ウルトラライトウエイトコンセプトタイヤ
ADVAN FLEVA V701
  • 「楽しいハンドリング」をテーマに開発するグローバル・フラッグシップブランドADVANの新たなハイパフォーマンス・スポーティー・タイヤとして、2016年8月から国内で発売。キビキビとしたハンドリングはそのままに、ころがり抵抗を約20%低減して、自動車の燃費のよさを追求。スポーツタイプでは唯一の環境配慮型低燃費タイヤです。

  • ADVAN FLEVA V701
リトレッドタイヤ LT151R
  • 使用済みタイヤのトレッド部分を新しいトレッドに張り替えて再利用するリトレッドタイヤは、省資源の観点から、高い環境保全効果が期待されています。LT151Rは、小型トラック・バス用の耐摩耗性重視型リブタイヤとして2014年の発売以来、好評を博していることから、2015年10月、リトレッドタイヤも発売。安全性とコスト削減に貢献する商品です。

    小型トラック・バス用リトレッドタイヤをラインナップ

  • リトレッドタイヤ LT151R
エアロダイナミクスタイヤ
  • 自動車の走行時、回転するタイヤの上側と下側では、空気の流れが違うことに着目して開発。エアロダイナミクスタイヤは、外側にヒレ状のフィンを付けることにより、空気の流れをコントロールして、走行時の空気抵抗を低減し、車両のリフト(浮き上がらせる力)を抑制。燃費性能と安全な走行に貢献します。2015年10月に東京モーターショーに参考出品して、注目を集めました。

  • エアロダイナミクスタイヤ
エアテックス
  • 自動車の低燃費走行を実現するためには、タイヤの性能とともに、適した空気圧であることが不可欠です。エアテックスは、チューブレスタイヤの内側を覆うインナーライナーの新技術です。従来と比べて空気漏れを約30%抑制することができ、軽量化を可能にしました。2009年から乗用車用に採用し、2013年からはトラック、バス等の商用車用タイヤにも同様の技術を採用しています。

  • エアテックス