横浜ゴムは、モノづくりを通じて、社会からゆるぎない信頼を得ている地球貢献企業を目指し、7つの重点課題を軸にCSR活動を展開しています。ここでは、BluEarthにみるCSRの重点課題への取り組みを紹介します。
モノづくりへの基本スタンスは、環境配慮と「快」の追求
横浜ゴムが目指すのは、「環境+人と社会にやさしい」モノづくり。その思いの結晶として、数多くのユーザーへのインタビュー調査をもとに開発、2010年に発表された新たなタイヤが「BluEarth」です。横浜ゴムが独自に開発した技術を結集させ、燃費の向上や非石油系材料利用の推進によって、環境負荷を大幅に低減。同時に、安全性の向上、車外騒音やメンテナンス頻度の低減など、利用する人の「快」も徹底的に追求しています。
2011年春には欧州、秋には中国での販売を開始。その後、米国でも展開することが決定しています。今後も、各国の状況やニーズに合わせた商品を提供していく予定です。
また、将来の電気自動車(EV)のニーズ増大を見据え、2009年から「チーム・ヨコハマ・EVチャレンジ」として、EVでカーレースに参戦するという試みを続けてきました。社会状況が急速に変化する中、地球環境と共存できる形で、より多くの人に快適に車を運転する楽しさを味わっていただきたい。その思いのもと、横浜ゴムはお客さまに常に最適な商品やサービスを提供するため、たゆまぬ模索と挑戦を続けていきます。
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最新機能を搭載した「BluEar th-1」、ミニバン専用プレミアムタイヤの「RV - 01」、より多くのお客さまに対応す「AE - 01」の3製品が販売されています。
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チーム・ヨコハマ・EVチャレンジ車両
環境配慮にとどまらない次のステージ―「人・社会へのやさしさ」の追求
BluEarth-1シリーズには、横浜ゴムがこれまで開発してきた、環境性能を向上させるためのさまざまな最新技術が搭載されています。
例えば、従来は廃棄されていたオレンジの皮から抽出された「オレンジオイル」を使用。資源の有効活用につながるだけでなく、ウェットグリップが向上しタイヤの制動力維持に貢献しています。また、タイヤのショルダー部からサイド部にまで多数のディンプル(窪み)を配置し、車が走行する際の空気抵抗そのものを低減させるというまったく新しい発想による「ディンプルサイドデザイン」や、燃費の悪化原因となる空気圧低下を抑制する、ゴムと樹脂を組み合わせた独自素材のインナーライナー「エアテックス・アドバンスドライナー」も導入。徹底した省燃費化を図っています。
さらに、そうした環境への配慮とともに、「人・社会へのやさしさ」をも徹底して追求したのがBluEarth-1の大きな特長です。「サイレントリング」を搭載することで車内に伝わるタイヤノイズを低減し快適な車内空間を実現するほか、車外に発生するノイズも低減するパターンで、周囲の環境にも配慮しています。また、開発段階では、運転時に人が感じる心地よさやストレスを定量的に測る「生体計測」技術も用いています。エアテックス・アドバンスドライナーの採用は空気漏れによる燃費の悪化を抑制すると同時に、空気圧調整などのタイヤのメンテナンス作業をサポート。人・社会へのやさしさをとことん追求しています。
よいモノづくりは安全な現場から
現場の安全衛生は、すべてのモノづくりの基本です。横浜ゴムでは、各事業所の安全管理体制を構築し、事故災害やその危険性をゼロにすることを目指して、すべての生産拠点で労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)認証取得を進めています。また、各事業所の強み・弱みを把握して安全衛生状況の改善を進めるために、全社共通の監査項目を設定し、国内・海外の安全内部監査を実施しています。
特集では、、さまざまな取り組みにより工場の安全衛生状況を向上させた、中国の蘇州横浜輪胎の事例をご紹介しています。あわせてご覧ください。
取引先と共に企業価値を高める
グループ内だけではなく、原材料を購入しているサプライチェーンにおけるCSRを推進していくことも、横浜ゴムのモノづくりにおける重要な考え方です。2010年3月には、当社のCSR活動について解説した、取引先向けのCSRガイドラインを策定し、その説明会を実施。「コンプライアンス」「環境」「人権」などの項目ごとに自己採点をお願いする「CSR自己診断シート」の記入を呼びかけました。この結果をもとに、基準に満たない部分についての勉強会や訪問指導などを行っています。情報の共有を図り、共にCSR活動を行っていくことが、互いに企業価値を高め合うことにつながると考えています。
独自の厳しい品質基準で製品の安全性を確保
タイヤの品質を確保することは、全世界のお客さまの安全性にかかわる私たちの重要な役割です。そのためにも、企画、開発、生産、販売といった各段階において、デザインレビューを実施。商品企画審査・設計審査を通じた厳しい品質管理を行っています。
また、品質マネジメント規格のISO/TS16949の認証取得を国内外の拠点で推進。さらに、代理店や小売店、お客さま窓口などを通じて寄せられた声を速やかに社内関係部門に展開し、お客さまの視点を反映した品質保証活動の改善を継続的に進めています。
ステークホルダーからの声
- BluEarthは、業界で初めてのユニバーサルデザイン(UD)を採用したタイヤという印象を持っています。日本で一般的にいわれているUDは欧州では「Design for all」と呼ばれ、すべての人へのデザインという意味です。これは簡単なようですが実は難題で、実現したプロダクトをほとんど知りません。
平たく言えばプロもアマも、走り屋も主婦も、すべての人が満足するタイヤをつくることですから、今までの常識ではあり得ない画期的な挑戦だと言えるでしょう。 - 車の燃費の向上を考えるとき、タイヤは非常に重要な要素です。BluEarthは、とにかくころがり抵抗の低減を追求したという印象ですね。また、驚いたのはそれとともに「タイヤの空気抵抗」にも着目していること。タイヤにディンプルを配置するという発想が素晴らしいです。
燃費チャレンジを繰り返す中で、これまで多くのエコタイヤを使用してきましたが、最終的にBluEarthにたどり着いたという気がしています。
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東京藝術大学デザイン科准教授 長濱 雅彦氏
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レーシングカーデザイナー 由良 拓也氏