地球環境のために

青い地球と人を守るために、環境との調和を通じた持続可能な社会づくりに挑戦します。

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運輸業界向けリトレッドタイヤの普及で環境負荷削減に貢献

横浜ゴムでは、使用済みタイヤの地面と接触するトレッド部分を新しいトレッドに張り替えて再利用する「リトレッドタイヤ」の製造・販売に力を入れています。2015年10月には、小型トラック・バス用のリトレッドタイヤとして、耐摩耗性重視型リブタイヤ「LT151R」と氷雪上性能重視型スタッドレスタイヤ「iceGUARDiG91」の2製品を発売しました。
リトレッドタイヤは、新品タイヤ製造の場合と比較して約30%(重量比)の原材料で製造でき、製造中のCO2排出量も約60%削減できます。また、廃タイヤ量の削減にもつながるなど、3R(Reduce:省資源、Reuse:資源循環、Recycle:資源再生)の観点から、高い環境保全効果が見込まれています。従来から、新品タイヤはリトレッドとして再利用する場合の耐久性も考えて設計されているので、十分な安全性や品質を確保しながら、タイヤ1本あたりのコストを削減できることにもなるのです。
特に運輸業界においては、地球温暖化防止をはじめとする環境経営のレベルアップとともに、コスト削減の観点からも、リトレッドタイヤへのニーズが急速に高まっています。しかしこれまで、トラック・バス用リトレッドタイヤの普及率は約2割と、リトレッドタイヤへの認知度が高い欧米に比べて低い水準にとどまってきました。
今後も、新品タイヤとリトレッドタイヤの組み合わせによるコスト削減提案、リトレッドタイヤのメリットについてのPRなどを通じて、運輸業界におけるリトレッドタイヤの普及に取り組みます。同時に、1回だけでなく2回以上のリトレッドを加えられる製品の開発、新品タイヤのさらなる耐久性向上、使用済みタイヤの回収率向上など、さまざまな角度からリトレッドタイヤの品質・経済性の向上にも注力していきます。

資源の再利用により、タイヤを生産する段階でのCO2の排出量を減らし、廃タイヤの削減に貢献。費用の節約にもつながり経済的です。
掲載図案より

トラック・バス用タイヤ情報サイト

環境負荷を低減する次世代冷媒対応のカーエアコン用ホースを開発

当社では、環境負荷を大きく低減するカーエアコンの次世代冷媒、HFO-1234yfに対応するカーエアコン用高圧ホース「AC6B11」を開発、販売を開始しました。
HFO-1234yfは、GWP(地球温暖化係数)が従来の冷媒の1300に比べて4ときわめて低く、地球温暖化防止の観点から切り替えを促進する動きが進んでいます。しかし、このHFO-1234yfは高温時、ホース内に存在する水分と反応して酸を発生させる性質があり、それが従来型のカーエアコン用ホースの内面樹脂材を著しく劣化させて、クラック(ひび)を発生させるなどの問題がありました。
今回当社が開発したホースは、樹脂材に酸を捕獲して分解する『受酸剤』を配合することで、樹脂の劣化を防ぐことに成功しました。すでに、日本のほか北米、欧州、中国で特許を取得。主に欧州向け車両搭載のカーエアコンを中心に採用されており、量産車としては世界初となる新冷媒対応車(富士重工業(株)・インプレッサ)にも採用されています。
現在、欧米の自動車産業界ではGWP150以上の冷媒使用規制を段階的に進めており、北米でも2020年、日本では2023年以降の新型車からの規制が見込まれています(一部で先行採用の動きもあり)。今後、海外メーカーの厳しい耐熱要求などに対応できる製品、各システムメーカーで異なる冷媒・冷凍機油の組み合わせに耐えうる製品など、さまざまなニーズに応えるための開発をさらに進展させ、環境負荷の低い新冷媒の普及に貢献していきます。

※冷凍機油:冷凍空調機器において冷媒を圧縮するためのコンプレッサーの潤滑油。

新冷媒用ホースの構造

環境に対する取り組み

車載用エアコンメーカーのご担当者の声
株式会社ヴァレオジャパン アジアリージョン サーマルシステム開発部  担当部長 清水 健夫 氏( 左) 株式会社ヴァレオジャパン アジアリージョン サーマルシステム開発部 ホース設計リーダー 梶塚 弘高 氏( 右)

新冷媒の使用に耐えるホースの開発のため、横浜ゴムさんと、ひび割れの原因追究を繰り返し、アイデアを出し合いながら、「AC6B11」を開発していただきました。
開発中から、横浜ゴムさんには化学的な知見を分かりやすく提供いただき、完成後の顧客(カーメーカー)への商品の説明に役立っています。また、このプロジェクトで得られたデータを元に作った試験標準は、Valeoスタンダードとなり、他の部品の化学的な信頼性の評価にも活用しています。
ホースにはエアコンのノイズの減少機能の追加や耐熱化など課題はありますが、今後も顧客の声に応え続けていただきたいです。
※試験標準:性能や機能についての試験方法に関する標準。

株式会社ヴァレオジャパン アジアリージョン サーマルシステム開発部  担当部長
清水 健夫 氏(左)
株式会社ヴァレオジャパン アジアリージョン サーマルシステム開発部 ホース設計リーダー
梶塚 弘高 氏(右)