製品およびサービス

KPI

  • 項目

    全取扱商品に占める環境貢献商品の比率

  • 2014年度実績

    (連結)95%

  • 2015年度実績

    (連結)98%

責任部門

商品開発・企画部門
取りまとめは環境貢献商品委員会

考え方・目標

なぜ「環境貢献商品」が重要取り組み項目なのか
理由と背景の解説

商品が生産から廃棄されるまでの各段階で、環境に与える負荷(CO2発生量)を数値データで把握する手法LCA(ライフサイクルアセスメント)で、横浜ゴムグループの主力商品であるタイヤを測ると、使用段階でのCO2発生量が全ライフサイクルの80~90%を占めています。そのため、横浜ゴムでは特に「低燃費を実現する環境貢献商品を生み出すこと」に注力しています。

製品およびサービスに関する方針および考え方

基本的な考え方を「環境GD100」「横浜ゴム全社環境方針」「横浜ゴムグループ行動指針」に掲げ、横浜ゴムグループが提供する製品・サービスは地球環境に対する負荷を最小化するため、地球温暖化防止、資源の有効利用、化学物質管理に配慮・改善していきます。加えて、安全・品質(機能性)を改善した「環境貢献商品」をお客さまに提供します。

目指す姿(達成像)/目標

販売する商品を、2017年までに100%「環境貢献商品」にすることを目標としています。比率は売上金額(環境貢献商品の売上金額/全売上金額)で算出しています。

目指す姿に向けた施策

環境GD100の基本方針「トップレベルの環境貢献企業になる」を実現するために、「すべての商品を環境貢献商品にする」という行動指針を掲げ、単に商品を通しての温室効果ガスの排出削減だけでなく資源再生、省資源、含有化学物質の削減など安全・快適性の確保などにも取り組んでいます。新商品は、開発の開始段階で環境アセスメントを行い、設計審査(デザインレビュー)の場において、当社が定める環境貢献商品規定をクリアしないと開発が許可されない仕組みとしているため、世に出るすべての新商品が環境貢献商品となっています。

※環境貢献商品規定:新たに開発する商品において、「地球温暖化防止」「資源再生・循環」「省資源」「安全・快適性」の4項目の評価点平均が、従来商品の値を5%以上上回り、かつ全項目で悪化がない商品であること

4つの環境機能と環境機能指標

4つの環境機能と環境機能指標

2015年度の活動レビュー

横浜ゴムグループの環境貢献商品比率は98.3%となり、低燃費タイヤのラインナップも43%となりました。
環境貢献商品化において、環境貢献度、環境影響の実績評価はしていません。
日本国内で製造した普通乗用車用タイヤの85%が低燃費タイヤとなっており、サプライチェーンで間接的に排出する「製品使用段階でのGHG排出量」(Scope3)において、約1,723千t-CO2の排出量の削減になると算定しています。

環境貢献比率(全体)実績と目標

環境貢献比率(全体)実績と目標

※横浜ゴムグループ(連結)で販売している製品における環境貢献比率です

事例紹介

一般家庭用LPG高圧ホース

自動車のエアコン冷媒として多く使用されているHFC-134aのGWP(地球温暖化係数)は1,300と大きく、欧州を中心に低GWPのHFO-1234yf(GWP=4)冷媒への置き換えが進み、北米、日本へも広がると予想されています。新冷媒HFO-1234yfに対応するエアコンホースは環境負荷低減のために重要な部品であり、今回世界初のHFO-1234yf冷媒対応ホースとしてAC6B11高圧ホースを製品化しました。
新冷媒HFO-1234yfがホース内を流れる際、高温時にホース内の微量水分と反応して酸を発生し、最内層のナイロン樹脂を劣化させることが分かっています。樹脂劣化によって冷媒透過を抑制するバリア層としての機能が失われ、最悪はエアコンシステムが機能しなくなります。そこで、ナイロン樹脂に受酸剤(熱分解により発生した酸をキャッチする機能をもつ)を配合し、樹脂劣化改善を行いました。酸をキャッチする能力は高く、450~500℃に昇温しない限り酸は放出されず、カーエアコン用ホースの使用最高温度である150℃では、一度キャッチされた酸が再放出されることは無く、HFO-1234yf冷媒透過性については現行ナイロン樹脂と同等で、ガスバリア性の低下はなくなりました(この受酸剤配合に関してはグローバル特許取得済み)。
今後欧州のみならず北米、日本国内で高GWP冷媒の規制が強くなることから、AC6B11ホースのニーズは高まり、世界的な需要拡大、環境貢献商品となる期待のホースです。

一般家庭用LPG高圧ホース

低燃費タイヤ「BluEarth AE-01F」

最高グレードの転がり抵抗性能「AAA」を達成するため、新たに「BluEarth AE-01F」専用ナノブレンドゴムを開発しました。この結果、「AAA」の低燃費性能を発揮するとともに、静粛性や快適性、乗り心地、ロングライフなど多くのユーザーが求める基本性能を高いレベルで両立しました。

課題と今後の改善策

お客さまとの約束で新商品への入れ替え困難な旧商品の取り扱いが課題となっています。各商品の開発部門・企画部門にて、環境貢献商品化100%の達成に向けた実行計画を作成し、商品体系の見直し、設計の見直しによる軽量化、製造方法の変更による環境改善に向けた対応などで目標に向かって活動しています。